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2016/02/28

XANADU(テープ版)

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久々のX1ネタ(笑)。

最近はゲームは自分で作りはしますが、市販のゲームをやることはほとんどなくなってしまいました。今は「GameJolt」で見つけたインディーズゲームをときどきやるくらいですが、ザナドゥは私がX1に限らず今までプレイしてきたゲームの中で、最もハマったものの一つです。Wikipediaによると、X1Turboで開発され、発売もX1版が一番早かったようです。最強のザコキャラ(そこらのボスキャラよりよっぽど強い)として「CZ-812CE」というのが居たりと、X1とも縁深いゲームでもあります。思い入れのあるゲームなので、レビューも長いです(笑)

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 ザナドゥを語る上で忘れてはならない(?)のが、X1だけのテープ版の存在。X1はテープ周りの機能が他機種と比較して優れており、フロッピーディスクのランダムアクセスのような真似ができました。このAPSSと呼ばれる機能をフル活用した究極のテープ版ソフトが「ザナドゥ」だったのです。まあ、テープが高機能だったせいで、X1はFDDの普及が遅れたなんて言われてるんですが。ディスク版との違いは、タイトル画面がない、道場のグラフィックがまるまる省略されている(王様はかろうじて残った)、ショップ店員のグラフィックがショボいぐらいで、ゲームの本質の部分は全く同じです。

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 塔の探索中にザナドゥ名物のデカキャラの部屋に入ると、キャラのセーブ及びデータのロードが自動的に始まりますが、まあこれが長い長い。トイレに行ったりコーヒー飲んでポテチでも食いながら待つしかありません。しかしロードが終わると突然戦闘に突入するので、あまり長時間席を外したり、のんびりしているわけにもいきません。挙句の果てにまだぜんぜん敵わなくて一瞬で死んだとしても、またまた長~いロードの始まりです。その他にも、レベル間の移動や、装備を変えたとき、アイテムで変身するとき・元の姿に戻るときもロードが始まります(キャラの変身についてはON/OFFを選べましたが)。とにかく忍耐力を要するゲームでしたが、それでもクリアまで到達したことは、やはりこのゲームの面白さ故でしょう。

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 という具合に、よくまあテープでリリースしようと思ったものだと、その執念というか情熱に(それをプレイする側にも求めるという意味でも)関心する一方で、テープというメディアの限界を感じさせるゲームでもあり、後にも先にもこれほどまでにテープを酷使するゲームは登場しなかったと記憶しています。「シナリオII」もテープ版ではリリースされることはなく悔しい思いをしたので、BASICでザナドゥもどきを作ったほどでした。ちなみにこのザナドゥもどき、Oh!MZに掲載されました。これは近くここで公開する予定で改良中。

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 今回、レビューを書くために30年ぶりくらいに最後まで遊んでみましたが、やっぱり面白いですね~。最後までイッキに進めてしまいました。98年くらいにWindows対応のリバイバル版が発売されましたが、グラフィックや音が別物で、コレジャナイ感が強くて最後まで続きませんでした。特にオリジナルのサウンド関係は強烈に記憶に刻まれています。PSGで厳かに奏でられる寂しげでオリエンタルな雰囲気のBGMと、エンカウントの曲から、敵を攻撃→倒す→宝箱開ける→アイテムを取るという行為の一連のサウンド、そして戦闘終了の曲、という音関係の流れ・テンポがとても心地いいのです。効果音まわりは初代ドラゴンスレイヤーと同じものが多く使われているのもポイント高いです。

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 このゲームの凄いところはその軽快なプレイ感もさることながら、膨大なデータ量とそれによる戦略性の高さに尽きます。まずは武器、防具、魔法、アイテムに設定された熟練度。新しく手に入れた装備は自分で鍛えないと、本来の性能を発揮できません。武器や魔法は使っていればそれなりに熟練度が上がっていきますが、防具は敵の攻撃を受けないと鍛えることができません。終盤の敵は一撃が強烈なので、中盤のレベルで弱めの全体魔法を使う敵(画像はLV4の「アスティラゴア」さん。終盤まで使えます)を残しておくなどの工夫が必要となります。敵やアイテムもゲーム全体で総数が決まっていて、よくあるRPGのように無限に湧いてくる敵を倒しまくってレベルやカネ、アイテムを稼ぐこともできません。レベル上げにしても戦士レベルと魔術師レベルがあり、経験値の偏りにも気を付けないといけません。

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 鍵と食料問題も、ザナドゥを語る上では避けては通れません。進行上必須の鍵を買うための金を稼ぐには、敵を倒さないといけません。そのためにはレベルアップが必要、でもレベルが上がると鍵の値段も上がる、武器も防具も魔法も買わないといけない、というジレンマに中盤くらいまで悩まされます。当然、敵の総数が決まっているため、手に入るカネの総額も決まっています(ある程度ランダム要素はありますが)。食料を買う金に困ることはないと思いますが、終盤は消費量がハンパないのに、最大購入単位が99gold(990Food)と小さいため何百回も「99」を入力することになり、腱鞘炎の危険が伴います。

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 さらに、殺してはいけないモンスターとか、嵌ると抜け出せない落とし穴とか、出られない部屋とか意地悪な仕掛けが満載です。適当なプレイは一切許されない、まさに硬派な漢のためのゲームですが、親切なばかりの生ぬるいゲームが多い現在でこんな面倒くさいゲームは、クソゲー認定されることでしょう。


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 今はWebで攻略情報やマップを見ながらできるのと、昔やったときの記憶があるので今回はさくさく進めましたが、当時はこれだけ複雑で難しいゲームなのに情報源は書籍くらいしかなく、何度か行き詰ってやり直しました。テープ版はキャラメイクだけでも1時間近く掛かるというとにかく時間の掛かるゲームでしたが、当時我が家のX1は子供部屋のテレビとしても使用していたし、当然学校にも行ってたし、兄弟でそれぞれ別のキャラでやってたのに、どうやって遊ぶ時間を捻出していたのか不思議です。

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 今回、テープ版から吸い出したものをエミュレータでプレイしましたが、エミュだと読み込みが早くて、かつての待ち時間のストレスはほとんどありません(テープイメージの入れ替えは必要ですが)。最初にテープというメディアの限界云々と書きましたが、実はテープも捨てたもんじゃありません。これほどのデータが詰め込まれ、30年前に酷使した2本組みのテープを、温度・湿度管理するでもなく箱の中にほったらかしにしていたのに、きちんと吸い出せて最後まで遊べるんですから。優秀な純正データレコーダのおかげもありますが、途中でエラーでも出て最後まで遊べないかなと思っていただけに、エンディングまで辿りついたときの感慨もひとしおでした。

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コメント

いいですね。私もX1持ってましたが、X1Dだったので残念ながら対応機種でなテープ版はプレイすることができませんでした(X1Dが早送り/巻き戻しに対応してなかった)。のちに、PC88mk2でプレイしましたが、これも他機種と違い音源ボードの対応が無くビープ音で単音の効果音でしたがのめり込んで遊んだのを思い出します。認定証と記念品のディスクケースは、いまでも宝物です。

投稿: おっさん。 | 2018/01/07 14:45

ウンウン!そうそう!とすごく共感できました。
テープ動作のガチャガチャ感がとても懐かしいです。
独特な世界観のあるグラフィック、そしてBGMが素晴らしく、学校帰りに友人と楽しくプレイしていた思い出があります。
この記事を見た後に、エミュでプレイしたくなりあちこちと探しましたが、なかなかザナドゥは発見できませんでした。。。残念!

投稿: アクア | 2018/02/13 13:43

子供のころcz-800c(テープ版)をやってました!
キャラクターメイキングに小一時間かかったのは今でも覚えています。結局クリアできないまま30年以上経過し、いまや44歳のおっさんになってしまいました。懐かしいなあ。

投稿: 名無しさん@通りすがり | 2020/05/03 21:35

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